鏡の中のCoo

13歳の暴れん坊MixワンコCooちゃんはいつも困ったお顔で笑っている（さがり眉模様なの…）。ただ今、おかあさんが足の怪我でリハビリ中なので平日はわたしとお散歩している。
生まれてからず〜と外犬だったCooちゃんは、おかあさんが入院中に、娘さん（社会人）によって「淋しそう」と夜は玄関に入れてもらえるようになった（淋しいのは娘さんだったのかも）。「犬は外」というおかあさんは退院してきてビックリしたが、Cooちゃんはしつけもしていないのに玄関のたたきから上の廊下にはあがらないというエライ子であるということが判明して、ますます家族に可愛がられるようになった。
おうちの中はCooちゃんにとって未知の空間。玄関を入って左の壁に大きな姿見がある。Cooちゃんはこの鏡が不思議で気に入ったという。娘さんの帰宅が遅くなる日、わたしがCooちゃんを玄関に入れた。ごはんをあげておかあさんとお話をしていると、鏡の方から視線が…。ごはんを食べていたCooちゃんが鏡越しにわたしを見ていた。
「あれっ？鏡がおもしろいの？」と言うとおかあさんが「鏡越しに人を見るのが好きになったみたいなんです〜。最初はビックリした顔していたって娘が面白がっていました」との事。わざと鏡に映るように回り込んで人を見るようになったらしい。Cooちゃんはわたしにお尻を向けて、鏡の中で「デヘヘ〜、おもしろいでしょ？」と笑っていた。