ワンコに営業

暖かくなって来たが、相変わらず尿意と戦うペットシッターだ。膀胱のデキが小さいと医者に言われているのでしょうがないな。
毎回コンビニという訳にはいかないので、スーパーマーケットやホームセンター、公園のトイレなどタダでササッと用を足せる所を何ヶ所か用意してある。その中で、車を降りてすぐ入れるすばらしいトイレがある。広くてあまり車が通らない住宅街の道路に面しているY公園の公衆トイレだ♪　緊急時にたいへん便利。
その公園の向かいにおうちが3軒面していて、3軒ともワンコがいる。私がトイレの前に車を止めると気になるらしい。
向かって右側のワンコは、びっしり生えている生け垣で姿は見えないが物凄い勢いで吠える。真ん中のおうちのワンコは黒っぽいミックスのお年寄りで、のんびり出て来て格子の隙間からだま〜ってのぞいている。
左側のワンコはキリリとした柴ワンコ。遊んで欲しそうに長いワイヤーいっぱいまで走り回ってこちらにアピールしている。吠えると言うよりは「キュワワ〜ン」とお誘い声のようだ。
みんなに「すいませ〜ん。おトイレお借りしますぅ」と挨拶して用を足す。何回か利用するうちにすっかり左側のふたりとは顔見知りになってしまった。「またいつか遊ぼうね」と一応営業をかけておいたら…。
ある日、ご新規さんから依頼の電話があった。柴ワンコの男の子でKotetuくんと言う名前。「場所はY公園の北側に面した一番奥の家です」
！もしやっ！？「あの、おトイレの前ですか？」今思えば、変な確認の仕方をしてしまったものだ。Kotetuくんは「ねえ、ママ。お出掛けするならいつもマーキングに来るおばさんにお散歩お願いして」って飼い主さんに言ってくれたのかな。ワンコに営業も効果あり？