chakousari’s blog

ペットシッター足掛け15年

号泣 〜危ない本〜

さよならってなんだろう

さよならってなんだろう

この本の著者はひらがなで書いてありますが本当は『渡辺正行』さん。多彩なタレントだけど一応芸人さんなのかな。あるTV番組がキッカケで飼い始めた愛犬『ゴン太』が亡くなって
「心の置き場がなくなったんですよ」
ということでこの絵本を描いたんだと言っていたのを聞いて「どうせお涙ちょうだいだ、でもちょっと読んでみるか」と思った、のが間違いだった。
まずは本屋で立ち読み。タレント本コーナーにあった小さな絵本。ふうん、絵が上手なんだー、ゴン太がお話をするという形になっていて…立ち読み開始から1分、涙で本が見えないっ!まだ最初の方なのに涙がボロボロこぼれて来て、読み進むのが困難な状態になってしまった。タレント本コーナーで泣きながら本を読む、明らかに危ないおばさんだ。断念。
次の日、別の本屋で再トライ。「心を強く持って!」と決意を固め、前回読み進んだところから立ち読み開始だ。ムムムー、クライマックスに差しかかっているのでしょっぱなから手強い。涙がにじんで来たーーー、こ、これ以上は無理だー。約30秒で、断念。
別の日、泣いてしまうので立ち読みは無理だと悟った私は、悩んだ末(なぜ?)購入することにした。そして思いっきり泣くのだ!と、またまた別の本屋へ行った。もう本の表紙を見るだけで、パブロフの犬の様に涙が出て来るのをこらえながらお会計。「あ、領収書ください、ジュルッ(鼻汁をすする音)」
結果、大感動、大号泣、そして本はお蔵入り。なぜって、表紙見るだけで泣いちゃうんだもん。
物語はフィクションだ。でもイラストはサラッと描いてあるのにとても上手にワンコの表情を捉えていて、ゴン太くんの様子が手にとる様にわかる。リアルなのに夢がある、すばらしい絵本なのだ。
私の犬の十戒にまた項目が加わった。
『ワンコを飼ったら離婚するな』