chakousari’s blog

ペットシッター足掛け15年

松坂牛の奇跡

chakousari2005-12-18

ムツゴロウ動物王国・犬がよろこぶしつけの学校』を読んだ。一般のしつけ本とは違うだろうな〜と思っていたけどやっぱりそうだった。
特にごはんについて。経験から通説とは違うんじゃナイかなと思っていた事を少し科学的に実験して説明してあるので参考になった(詳しくは読んでみて)。それで思い出したのが、3匹のワンコと猫多数と暮らしているお客さんのお話。
もう亡くなった愛犬のハスキー犬A君は糖尿病で、毎日インシュリン注射をしなければならなかった。そのA君の容態が急変し「今夜もつかどうかー」と獣医さんに告げられたので「最後はおうちで」と連れ帰って看病した時のこと。ごはんはもちろん、もうお水も飲まないA君。
「食いしん坊だったんですよ。だから糖尿病になっちゃったんだけど」
病気と言う事で大好きなオヤツも禁止、ごはんも治療食をちょっとだけだったので、最後くらい好きなものを好きなだけ食べてほしいと思った飼い主さん。ちょうどお歳暮で『松坂牛すき焼き用』が贈られてきていたので、ダメ元で生のまま松坂牛をあげてみたのだ。
寝たままで顔も上げなかったA君は、小さく切った松坂牛に反応し、食べた。顔を上げた。また食べた。で、結局全部食べてしまった!そして次の日
「立って歩いたの!生き返っちゃったのよー」
A君はみるみる回復した。それから2年、インシュリン注射を打ちつつ寝込む事なく寿命を全うしたとの事。(もちろん食事は治療食にもどったそうだが)先輩シッターがお世話したことがあるのだが「死にかけたなんて信じられない」ほど元気だったという。
前述のしつけ本にこうあった。
『おいしいはうれしい。うれしいは生きる力』