chakousari’s blog

ペットシッター足掛け15年

迷宮で野ぶどう

chakousari2005-10-31

いつもいつも遠くへ行きたがるBuchiくん。カミナリが大の苦手なおっとりした男の子だ。
前回のお世話の時、私のかわりに若いスタッフがBuchiくんをお散歩させたら迷子になり、渡った覚えのナイ大通りの反対側に出たと困惑したメールを送ってきて、笑った。この笑顔で「こっちこっち」とゆるりと引っ張るので迷宮へと誘われるのだ。
その次の日のお散歩、Buchiくんは昨日の勢いで遠くに行く気満々だった。わたしも次のお世話が無かったし気持ちのイイお散歩日和だったので
「よし、いつも本当はどこに行きたいのか、思う存分歩いてみて!」とBuchiくんとハイキングに出発した!
病院の横を通り、大きな公園でウンチを済ませた。いつもは公園を一周するかその先の小学校を回って無理やり帰って来るのだが(これでも約30分)、Buchiくんの自由にさせてみた。すると公園をすぐ出て、小学校の脇の遊歩道からバス通りを渡って真っすぐズンズン、住宅街の外れに出た。家庭菜園と農家さんの果樹園が混在する丘、ん?なんか似た様な景色を見た事あるなあ。隣町のJちゃんのお散歩で反対側から見たのだ。こんな所までっ!と思ったらBuchiくんは左に方向を変え、丘を迂回するように住宅街のはじっこに沿って歩く歩く。いいかげん、迷子になりそうな所で、畑の隅にお墓があった。敷地を囲むように椿の生け垣が生えているのだが、よく見ると野生の野ぶどうがからみついていた。
野ぶどうは友人が凝っていて、実は青いうちに摘んで野ぶどう酒にする。葉は干してお茶にして、どちらも肝臓病を始めいろんな病の特効薬だと言う。めったに見つけられないのに、ちょうど友人から見せてもらったばかりのタイミングで、見つけてしまった。欲しいが、今ここで、しかもお墓でもらう訳にはいかないなー、とブツブツ言っていたらBuchiくんはイライラとわたしのまわりを回ってリードでグルグル巻攻撃をしてきた。ハイハイ。出発します。
しばらくして隣町のJamちゃんの住む住宅街が見えた。さすがに「Buchiくん。ストーップ!」と引き返した。
計1時間半。貴重な野ぶどうを見つけたが、疲れた。結局、Bくんはどこにいきたいのか、謎。(おしえてあげた友人は野ぶどうはもういらないということだったし)

※今週のおもらい、お土産
 デパート券1000円分 お〜い、お茶『濃い茶』 柿