chakousari’s blog

ペットシッター足掛け15年

VS子供

chakousari2005-10-22

若い新婚のご夫婦の元にやってきた赤ちゃんゴールデン、Luckyくん。優しいご夫妻の愛情を一身に受けてすくすく成長した甘えん坊さんは、3才のときに人間のお兄ちゃんになった。ご夫妻に子供が生まれたのだ。
あれから3年。Luckyくんは食物アレルギーになっている。ストレス?人間の子供も、下の子が生まれると赤ちゃん帰りしたり喘息になったりするという、あれですな。
私が伺うと、Luckyくんは玄関にある靴をくわえて大騒ぎ、弟(お子さん)は図鑑を持って「読んであげる」と大騒ぎ。この勢いでお母さんも取り合っているようだ。ふとLuckyくんを見ると、なんだか耳の毛がべたついてるんですがー。
「あーそれは子供が昨日飴をくっつけてしまってー」
戦っているな、ふたりは。昔、Luckyくんの目が赤くなっているのが治らないので獣医さんに診せたが原因不明という。実はお子さんが目を突いて遊んでいたのだった!それでもLuckyくんは鳴き声一つあげずに我慢していたんだ。エライ!また、外でお子さんに知らない人が近づくとLuckyくんは怒るという。
「子供が赤ちゃんの時からまるで守っているみたいな行動をよくした」そうだ。
そんなふたりに転機が訪れた。
Luckyくんが初めて、いたずら小僧の悪さに教育的指導=威嚇したのだ。3才を過ぎて、赤ちゃんフェロモンが薄くなって来たのだな。びっくりして「Luckyが噛んだ!」と泣く弟くん。しかし、噛み跡はナイ。「Luckyのバカー」とさわぐ弟くんにお母さんは、きっとLuckyに悪さをしたに違いないと思い聞いてみるが「何もしてないもん」との答え。「何もしないのに噛む子はイケナイ子だからLuckyを捨てちゃおう」と言ってみた。すると「ちょっと、踏んだかもしれない・・、だから捨てちゃダメ」と白状しだした。
それからというもの、お子さんはLuckyくんを大事にし優しく接していると言う。Luckyくんはおもちゃじゃなくて生きている家族なんだと弟くんが認識したのだ。本当の兄弟になるためにがんばれ、デコボココンビ!