chakousari’s blog

ペットシッター足掛け15年

逃げろー!

chakousari2005-06-19

梅雨の中休み。心地よい風が吹き日射しも柔らかなお散歩日和の日曜日、ミックスワンコのRoky君のお世話が最終日だった。
Roky君のおうちはもうすぐ開通するつくばエキスプレスの駅の近く。Roky君は最終日の今日、初めて新駅に連れて行ってくれた。とはいっても、何もなかった所に駅を中心に街を作ろうとしている場所なので、あちこちが工事中で通行止めだ。しかし通れない事はないし、日曜日なので工事も休みだ。『通行止め』看板を「ワンコは字が読めませ〜ん」とRoky君になり変わり言い訳をしながら進んで行った。
もう駅や駅前ロータリーはほとんど出来上がっていた。周りには広大な造成地があるだけでまだ何もない。駅をバックにのんびり記念撮影をして帰路に着いた。
造成地を抜けると、いきなり道が細くなり農家さんのおうちが点在する里山になる。以前は一面、こんな風景だったんだろうなぁと思いつつ歩いていたら、一件の農家から白い毛玉が飛んで来た!毛玉はマルチーズでRoky君に体当たりをしたのだ。続いてサモエドとキャバリアが吠えながら飛び出して来た。3匹とも泥んこでボサボサで、野性的。たぶん血統書付きなのに!このひろ〜い農家さんでは、ワンコは外飼いで放し飼い主義なのでしょう。困ったもんだ。
「ヒィィーーッ」
「ガルルー!」
Roky君は「売られたケンカは買う」つもりだったらしいが、ケガでもさせたらたいへんだ!
「逃げろー!」
Roky君の首輪を持ち、お散歩バッグを振り回して群がる3匹を牽制しながら、走った走った、坂道を。両側の農家さんたちもワンコを飼っているので、この騒動でみんな「なんだ!なんだ」と大騒ぎ、うるさーいっ!
角を曲がった所で、最後まで追いかけて来たサモエド・ゾーキン(わたくし命名)もあきらめた。ここまでが縄張りなんだろう。座り込んで「たいへんだったね。大丈夫?」とRoky君に聞くと「ナニが?」という顔でキョトンとして普通に道ばたをクンクンしている。
さっきまでのちょっとした観光気分はふっ飛んだ。おうちに帰ると甘えん坊になるRoky君を抱っこしながら(15キロですが)体を点検してケガをしていない事を確認。Roky君は体を触られるのがうれしくて大満足なご様子で、ま、めでたしめでたし。