カミナリ２

小柄なゴールデンレトリバーの女の子、Mayちゃん。人なつっこく温和なので近所の人気者ワンコである。
たくさんおもしろエピソードのある子だが、去年の夏の夕立ちの日はたいへんだった。
昼過ぎ、ピーカンだった空がいきなり真っ暗になり、大粒の雨が落ちて来て閃光のすぐ後に雷鳴が轟いた！夏はカミナリが鳴るとお世話の家を見て回ることにしている。室内の子は停電でエアコンが切れてしまうと暑くてたいへんだし、外の子は何をしでかしているかわからないからだ。
Mayちゃんはカミナリが苦手とは聞いていなかったし、いつも物事に動じないよい子なので「元気かな〜」くらいに覗いて見た。
すると、目の前の風景が違う。Mayちゃんはニコニコ顔で「わーい、いらっしゃーい！」とお出迎えしてくれた。しかーし、木が！私の背丈以上の木が根っこから倒れているぞ！だから見晴しがよかったんだ。Mayちゃんの前足が泥だらけだった。根元を掘って倒してしまったのじゃぁ。小柄で温厚とは言えさすがゴールデン、やるときはやるねぇ、Mayちゃん、って場合かっ！
スコップを探して来て木を埋め戻し、もう掘られない様にプランターの空いたのを根元に並べた。よろこんでごろんちょするMayちゃんをなだめると、お腹まで泥だらけだったので体も洗ってひと段落。
怖がっていた様子もないし、Mayちゃんにナニがあったのだろうか。私がいる間は終始ご機嫌でしたのでわからないぃー。ご機嫌のときのMayちゃんは写真のように耳に力が入って広がっているのだ。いいお顔！